スクラップブックに残されていた「曾祖母によるカッパの記憶図」。酔っ払ったじいさんが六尺棒で叩いた、とある。もし酔っ払っていなければどうしたのだろうか。
11時過ぎに昼食。家を出て、徒歩で日田駅前のバスセンターへ。かつての日田は「福岡空港」と「父方の家」と「母方の家」と「バスセンター」が点在し、それらの間を車で移動するだけだったが、2日間に渡り色々な場所を自転車でうろうろしたことで、土地に対する理解が格段に深まった。日田はこんな町だったのだ。
15時15分、ANA羽田行きが離陸。買ったばかりの文庫『わしらは怪しい雑魚釣り隊』がなくなっていることに気づく。どうやらバスの中に落としてきたらしい。拾われた方へ、届けなくていいです。差し上げます。面白いのでぜひ読んで下さい。
やむなく機内では別の本を開く。が、あまり頭に入ってこないので、何となくパソコンを開いて『滝壺生活』を起動。原稿用紙2枚分ほど書く。隣に座っている母の視線が気になるが無視する。やましいことは何も書いていない。
適当に切り上げて、漫画『暗殺教室』の新刊を読み始める。あぐり先生のおっぱいが出てきた時、慌ててページを送った。これを母に見られるのは気まずい。すこぶるやましい。
羽田に着陸し、母と別れて書店に入る。なくした『雑魚釣り隊』は売っていなかったので、椎名誠の別の本を買う。中身を確かめないで買ったのがいけなかった。エッセイが読みたかったのに対談だった。読むけど。
そう言えば、伊能忠敬に関する資料も、そうと知らずに同じ著者の本を2冊買っていた。読んでいて「これ前読んだやつのパクリじゃね?」となってから気づいたのである。同じ著者でも内容が違うならまったく問題ないが、ほぼ同じなので、これは明らかに失敗である。どうも「書籍運」が悪い。いや、運のせいにしてはいけない。ガサツなだけだ。
電車に運ばれて要町へ。片道1000円もかからないのだ。近い近い。
今夜はまた走る。旅の疲れはさほどではない。それより、なんだかんだ日田にいる間はトレーニングをほとんどしなかったので、体脂肪率が心配である。腹のでっぱりを感じる。