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2016年03月20日

読書:中村仁一・久坂部羊『思い通りの死に方』

朗読劇『マイ・スイート・ベイビー』の資料として読んだ一冊。

内容は『日本人の死に時』と実質同じ。

対立のない二人の対談は、盛り上がりはするけれど、「発見」はない。

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2016年03月19日

読書:久坂部羊『日本人の死に時』

朗読劇『マイ・スイート・ベイビー』の資料として読んだ一冊。

『ベイビー』は久坂部さんの主張をほぼ全面的に支持している。
「そんなに長生きしたいですか」というセリフもこの本のサブタイトルから拝借した。




↑このツイート、もっともだと思うんだけど、長生きし過ぎての死にたさはマジのやつだから、全然質が違う。
「本当に」死にたい人もいるのだ。

bk.11
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2016年03月18日

読書:本川達雄『人間にとって寿命とはなにか』

朗読劇『マイ・スイート・ベイビー』の資料として読んだ一冊。

ナマコの機能すごい。
全身がトカゲの尻尾みたいに切り離せる。
砂に付着した有機物を食う。

「好き好き至上主義」って上手い言葉だと思う。
「選好充足功利主義」の言い換え。
弊害を巧みに匂わせている。

bk.10
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2016年03月16日

読書:スティーヴン・キング『悪霊の島 下』

終盤は様々な秘密が明らかになってアクションもあって盛り上がるわけだが、僕は序盤の、大事故からの再生のくだりが一番面白かった。
あれを読みながら僕自身も再生を経験したような気がする。
夜明け頃であった。
ひどくコーフンしながらデニーズのモーニングセットを食べたのだった。

bk.9
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2016年02月20日

読書:スティーヴン・キング『悪霊の島 上』と、新しい読書法。

そもそも人の顔を覚えるのが苦手で、外国人なら尚のこと。
洋画を敬遠しがちな理由は殆んどこれに尽きる。

顔だけでなく、名前を覚えるのも苦手だ。
しかし僕は小説を読む時、メモを取ったり引き返して読んだりするのが好きではない。
これは演劇に携わっていることに由来する、一種の意地のようなものだと思う。
演劇の上演は観客が何かを忘れてしまっても無慈悲に進行してゆく。

つまらない意地を捨てて、利を取ることにした。

初登場時、その人物の名前に鉛筆でマルを付ける。
するとどうだ、たったそれだけで随分と記憶が定着するようになった。
後戻りすることも滅多にない。
僕は発見を喜ぶと共に、指先と脳味噌との密接な繋がりに感心させられたのだった。

『悪霊の島』は決して登場人物の多い作品ではない。
それでもこの「マル付け法」を実践しなかったら、上巻を読み終えた時点で僕は主人公の二人の娘の名前すら覚えていなかっただろう。

――――――――――

「過去に戻りたいか」という質問に対して、ワイアマンとイルサ、それぞれに違う答えを言ったエドガー。
どちらも本心なのだろう、と安易な見方はしたくないが。

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2016年01月25日

読書:田村公人『都市の舞台俳優たち アーバニズムの下位文化理論の検証に向かって』

お前が今さらこれを読んでどうするのだ、という声も聞かれそうである。
しかし今になってやっとこれを読めるようになった、ということである。

何が書いてあるのかはわかった上で買った。

舞台俳優や小劇場演劇の絶望を描くことが本書の目的ではない。
「フィッシャー理論」への疑問視が主たる目的なのだが、その検証のフィールドとして小劇場演劇の世界に入った結果、その闇が浮き彫りにされる結果となった。
調査が行われたのは2000年前後でありながら、「ノルマ」や「事務所」に関する状況は2016年現在でも変わっていない。
極めて新鮮な報告書である。

僕は敢えてこれを同世代の演劇人たちに読んでもらいたいとは思わない。
これを読ませてドヤ顔するほど悪趣味ではない。
ただ、これから演劇の世界に身を投じようとしている人たちには、強くオススメしたい一冊である。

bk.7
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2016年01月21日

読書:東海林さだお『ショージ君の青春記』

青春とは、夢と希望と湘南の風ではなく、ひがみと絶望と安酒である。
東海林さだおの原点がよくわかる名著。
持ち込みの緊張感は『バクマン。』と同じだけど、その結果は天地の差。

bk.6
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2016年01月17日

読書:筒井康隆『エンガツィオ司令塔』

「ここここまで書いていいのか?
あの甘美な毒!
なつかしいドタバタが帰ってきた!」

見事な帯。
まるっきりおっしゃる通り。

本当にやばいなーこの人。

bk.5
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2016年01月08日

読書:是枝裕和『小説ワンダフルライフ』

毒の薄い世界観で、あんまり好みではなかった。

撮影の準備をするシーンは圧巻で、そこから急激に引き込まれた。
さすがのディテール。

何十年も勤めていて、今さら「この仕事は何の為に」なんて疑問を抱くだろうか?
とっくに済ませているはずだと思う。
答えが出ないまま繰り返しているならあり得るが、今初めて考えたというのは想像しにくい。

bk.3
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2016年01月05日

読書:東海林さだお『ショージ君のゴキゲン日記』

かつて中退した早稲田の卒業式に、今さら&無断で参加する話が凄かった。
恐るべき行動力。

1978年にもお見合いパーティーはあったんだなあ。
おれも後学のために……いや、やめとこう。
「ざっと見渡して、やはりいいな、と思った男女は、やはり売れるようである。
これはダメだな、と思った人はやはりダメである。
ダメな人は、不憫ではあるがやはりダメなのである。
悲しいことだが、世の中の仕組みはそういうことになっているのである」

bk.2
posted by 森山智仁 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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