《訳注》
最後に進行係は、これまで舞台に展開されてきたことが、古き良き時代のアメリカの生活の「再現」ではなく、単なる虚構であり、芝居であることを再び観客の心に植えつけようとしている。
しかし常に『わが町』は郷愁をそそるような劇として誤解され、皮肉なことにそのようなものとして親しまれてきた。
『わが町』の五十周年記念公演に関する記事を、メル・グソウは
「アメリカの戯曲の中で、『わが町』はおそらくもっとも誤解され、過った解釈をされてきた作品である。
これはよく思われているように、今世紀の変わり目の小さな町に対する賛歌などではない」
(ソーントン・ワイルダー戯曲集1/鳴海四郎訳『わが町』)
この『わが町』に想を得て書かれた作品が、
池袋の新劇場あうるすぽっとで今年上演されるらしい。
今から非常に楽しみだ。


