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2015年11月07日

自宅から伊能忠敬記念館までの地図を作るB

歩測をするなら、一歩の歩幅を知らなければならない。

そこでまたiPhoneの出番である。
「移動距離」が測れるアプリを取ってみた。

IMG_2996.PNG
Runtastic

GPSを使ってどれだけ移動したかを教えてくれる。
本来はランニングなどに使うものらしい。

ある程度長い距離、歩数を数えながら歩き、移動距離から歩幅を計算する、という作戦である。

IMG_2986.JPG
絶好の歩測日和

歩き始めて気付いた。
「歩数数えるの大変!」
雑念が入り込むスキマがない、というのはある意味とても助かるのだが。
今何歩か、油断するとすぐわからなくなるのだ。

とりあえず的に指を使った。
10歩ごとに、右手の親指から左手の親指にかけて、順番に折る。
100に達したら今度は逆順に開いていき、200まで来たらまた折っていく。
このやり方で、400歩の距離を何度か取ってみた。

1024-cc-library010002809.jpg
伊能忠敬は「碁石」を使って数えたらしい

さて、計測結果。
0.31km
0.34km
0.35km
0.33km
0.32km
0.33km
0.36km
0.34km
0.37km

え、そんなにバラつく!?

同じ400歩の距離で、最大60mも差がつくなんてことがあるだろうか。
1歩あたり15cmもの違いがあったことになる。

僕はちょっとアプリの精度を疑った。
そもそもこんな使い方をする為のものではないのだ。

一応、この結果から算出すると、僕の歩幅は「約84.7cm」ということになる。

IMG_3032.JPG
身長は165cmです

渡辺一郎氏によると、伊能忠敬は推定身長160cmぐらいで、歩幅は約69cmだったらしい。
また、歩測大会のデータでは、身長150cm〜180cmの人の歩幅はほぼ70cmを超えるという。

84.7cmという数字もあり得なくはないが、やはりちょっと広過ぎるような気がする。
というわけで、メジャーを使うというシンプルな方法に回帰するのである。

つづく。



追記:今回は「まっすぐ歩く」ということの難しさも感じた。
人を避けなければならないし、横断歩道だの何だのでちょくちょく曲がらされる。
まっすぐ歩くにはあらかじめルートを見定め、「人を避けない」という日本人らしからぬ態度を貫かなければならないのである。
いっそ「測量中」と書いた旗でも差していればみんな避けてくれそうだが、それはちょっと恥ずかしい。
posted by 森山智仁 at 09:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材旅行:千葉測量編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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