そこでまたiPhoneの出番である。
「移動距離」が測れるアプリを取ってみた。
Runtastic
GPSを使ってどれだけ移動したかを教えてくれる。
本来はランニングなどに使うものらしい。
ある程度長い距離、歩数を数えながら歩き、移動距離から歩幅を計算する、という作戦である。
絶好の歩測日和
歩き始めて気付いた。
「歩数数えるの大変!」
雑念が入り込むスキマがない、というのはある意味とても助かるのだが。
今何歩か、油断するとすぐわからなくなるのだ。
とりあえず的に指を使った。
10歩ごとに、右手の親指から左手の親指にかけて、順番に折る。
100に達したら今度は逆順に開いていき、200まで来たらまた折っていく。
このやり方で、400歩の距離を何度か取ってみた。
伊能忠敬は「碁石」を使って数えたらしい
さて、計測結果。
0.31km
0.34km
0.35km
0.33km
0.32km
0.33km
0.36km
0.34km
0.37km
え、そんなにバラつく!?
同じ400歩の距離で、最大60mも差がつくなんてことがあるだろうか。
1歩あたり15cmもの違いがあったことになる。
僕はちょっとアプリの精度を疑った。
そもそもこんな使い方をする為のものではないのだ。
一応、この結果から算出すると、僕の歩幅は「約84.7cm」ということになる。
身長は165cmです
渡辺一郎氏によると、伊能忠敬は推定身長160cmぐらいで、歩幅は約69cmだったらしい。
また、歩測大会のデータでは、身長150cm〜180cmの人の歩幅はほぼ70cmを超えるという。
84.7cmという数字もあり得なくはないが、やはりちょっと広過ぎるような気がする。
というわけで、メジャーを使うというシンプルな方法に回帰するのである。
つづく。
追記:今回は「まっすぐ歩く」ということの難しさも感じた。
人を避けなければならないし、横断歩道だの何だのでちょくちょく曲がらされる。
まっすぐ歩くにはあらかじめルートを見定め、「人を避けない」という日本人らしからぬ態度を貫かなければならないのである。
いっそ「測量中」と書いた旗でも差していればみんな避けてくれそうだが、それはちょっと恥ずかしい。