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2014年07月24日

読書:芹沢央『罪の余白』

第3回野生時代フロンティア文学賞受賞作品。

ほとばしる悪意。
超絶面白い。
滅多に出ないようなスピードで読めた。

選評では詰め込み過ぎとか飛躍が指摘されていたが、僕はむしろそこが好きだ。
詰め過ぎ、飛び過ぎの方が揺さぶられる。

木場咲という人物は、言うなればステレオタイプだけれど、きっと日本中に存在する。
でなければ毎年あんなにたくさんいじめ自殺が起きるはずがない。

笹川七緒を名乗るタイミングが、木場ではなく安藤視点の時という手もある気がする。
一瞬混乱するかも知れないけれど。

惜しむらくは闘魚というファクターが不完全燃焼なこと。

【年内読書47冊目】
posted by 森山智仁 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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