ほとばしる悪意。
超絶面白い。
滅多に出ないようなスピードで読めた。
選評では詰め込み過ぎとか飛躍が指摘されていたが、僕はむしろそこが好きだ。
詰め過ぎ、飛び過ぎの方が揺さぶられる。
木場咲という人物は、言うなればステレオタイプだけれど、きっと日本中に存在する。
でなければ毎年あんなにたくさんいじめ自殺が起きるはずがない。
笹川七緒を名乗るタイミングが、木場ではなく安藤視点の時という手もある気がする。
一瞬混乱するかも知れないけれど。
惜しむらくは闘魚というファクターが不完全燃焼なこと。
【年内読書47冊目】