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2014年03月30日

改竄の暴風

「1973(昭和48)年、作家の曾野綾子は、『鉄の暴風』に書かれた渡嘉敷島の集団自決は、伝聞情報を集めたに過ぎないとする『ある神話の背景』を出版した。
これがいまも続く沖縄住民の集団自決に日本軍の軍命があったか、なかったかの論争を呼び起こす引き金となった」

(佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』より)





1973年である。
戦後30年も経っていない。
その時点ならまだ証言者も大勢ご存命だったはずで、
「本当のところ」は調べれば確かめられたはずだ。
(勿論容易ではない。
身内同士で殺し合った記憶を軽々に話せるわけがない)

それから40年。
一体何があったのか?

今「本土」に住んでいて、
集団自決の悲劇を知っている子どもはどれだけいるだろうか?
テレビで「識者」が「実は」「なかった」と言えば、
大抵の子どもはそれを信じる。
教科書は既に「誇りを持てるように」書き換えられている。





「生きて虜囚の辱めを受けず」。
この戦陣訓があったことは特に誰も否定していない。

「捕まる前に死ね」。
ある一人の兵隊が言ったか言わなかったかは別にしても、
上記の概念が浸透していたなら十分「軍命はあった」と言える。





次回の公演、設定は2030年とした。
戦後85年。
直接戦争を体験した人はもうほとんど世を去っているだろう。
本格的な改竄が開始できるとしたら、その頃と踏んだ。

ところが、わずか30年後から堂々と始まっていたのである。
自分の勉強不足を恥じつつ、背筋が凍った。

本気でタイムマシンが欲しい。
色々問題あるだろうから、人を救えなくていい。
確認したい。
そして、録画して、突きつけたい。





曾野綾子とは前回公演『Girls, be a mother』の執筆中も、
「出産したらお辞めなさい」の記事で遭遇した。
これからも何度か出会う定めという気がする。


posted by 森山智仁 at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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