入ってすぐの「病床の実物大模型」に飲まれた。
ちょっと覚悟が足りなかった。
「飯上げの道」を通り、壕の案内所へ。
ヘルメットと懐中電灯を借り、ガイドさんと共に壕に入る。
照明設備0という事実に直面。
怖い…!
完全に覚悟が足りなかった。
何しろ昨夜、元学徒さんたちの証言集を一気読みしたばかりなのである。
必死にびびっていないフリをしつつ、どうにか出口付近まで来る。
そこでガイドさん、
「一度懐中電灯を消して、真っ暗闇を体験してみます?
男性ですし」
「やめときます」
即答した。
それから壕を出て、手を合わせた。