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2013年07月24日

富家恵海子著『院内感染』

MRSA感染症により夫を亡くした方の手記。

「怒り」を書くのは大変に難しいと思う。
「怒りに任せて」書くのとはわけが違う。
感情的過ぎては読み手に抵抗を与える。
かと言って冷静過ぎても思いが伝わらない。

この本は、冷静になろうと努め、それでも感情がにじみ出ているという感じだった。
本当のところはもっと激しい気持ちを抱えているのだろう。

感染の原因ははっきりしていない。
怒りの対象は「制度」や「慣習」であり、「個人」ではない。
医師たちに対し、怒りと感謝の入り混じった複雑な思いが抱かれている。

【年内読書最低50冊まで残り29冊】
posted by 森山智仁 at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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