真面目に演劇を創ろうとしている姿勢には好感が持てた。
劇団名に沿った脚本、演出。
特にラスト近辺はなかなかの迫力だったが、
全体を通して観ると、メリハリがなく、冗長であった。
圧の強い発声はモノローグには合っているが、
ダイアローグ(それも小さな劇場での)には適さない。
使い分けた方がいい。
音楽に頼り過ぎの感あり。
また選曲も統一感に欠けると感じた。
扇子や座布団を使った演出など、
「工夫しているな」と思える部分はあったが、
「工夫していて凄い!」とはならなかった。
「凄い!」にまで届かなければ不十分だと思うのだ。
【年内舞台鑑賞100本まであと31本】