池袋演劇祭2年連続大賞の貫禄。
脚本と演技に安定感がある。
普段の方向性としては『おおかみ』とのことだったが、
個人的には『かいご』の方が刺激的で良かったと思う。
『かいご』は介護という題材から強烈なキャラクターを生み出していたが、
野球+病気という組み合わせから予想される以上のものが、
『おおかみ』にはなく、少々物足りなく感じた。
ラストの泣かせるギリギリで笑い取る手口は好き。
キンダイチさんのエネルギーと、松沢英明さんの巧みさが光っていた。
音楽の使い方には引っ掛かるものあり。
それは演劇の力ではなく、歌の力ではないだろうか。
【年内舞台鑑賞100本まであと88本】