いつの間にか、全て話していた。
ウトゥクには心を開かせる力がある。
「規律を乱す者は斬れと言われていたのに、できませんでした。
ただの仕返しになってしまいそうで」
「そうか」
「ぐずぐずしているうちに、
結局彼らは死なせてしまったし、
俺たちの情報も漏れたかも知れません」
パルタは俯いて話していた。
「あの編成に意図があったことは、理解しているな?」
「はい」
「あいつらに飲まれてしまうならお前はそれまで、と思っていた。
よもやこんな結果になるとはな」
「次は斬ります」
ウトゥクが、おや、という目でパルタを見た。
「今度は、きっと斬ります。
甘さは捨てます」
こんな後悔の仕方は、もう二度としたくなかった。