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2003年10月11日

若き日のゴッホ

10月10日(金)日生劇場で、ニコラス=ライト作、ジャイルス=ブロック演出の『若き日のゴッホ』を観て来ました。とりあえず素晴らしかったです。こんなに見応えのある作品は本当に久々でした。5月に観た小鳥クロックワーク『人形の家』以来の満足度です(第4回で取り扱ったので宜しければバックナンバーを参照してください)。

尾上菊之助、桃井かおり、京野ことみ、小橋賢児、池脇千鶴と並ぶと、テレビでもよく見る俳優さんたちですけれども、どなた様も大変結構でございました(何か変だ俺)。特に桃井かおりさんが良かったです。何でもないようなセリフで笑いを取ってましたし、何より作品中のキーワード「女は年寄りにはならない、人を愛し、愛されている限りは」を、見事に体現してました。あと、池脇千鶴さんは、NHKの連ドラで観た時は「あんたがコドモ産むんかい」とツッコミを入れたものですが、何と言うか、意外に背が高く見えました。いい役者は舞台で大きく見える、というのは、ホントだと思います。

役者さんとかセットとか幕間の音楽とかいろいろ良い所は多いのですが、この舞台の成功に一番貢献してたのはやはり脚本でした。否、あらゆる舞台を成功させる一番大事な鍵は脚本であり、逆に舞台の質を落とす一番の要因も必ず脚本にある、と、俺は信じています。例えば、くだらない比較ですが、上手い本を下手に演出した作品と、下手な本を上手く演出した作品なら、絶対に前者の方が面白いはずだと考えます。いや、いささか鼻息が荒くなってしまいました(よくわかんないかも知れませんが荒くなってました)が、とにかく精密で巧妙な優れた本だったと思います。

ところでその日の晩飯には「康竜」で「自分仕立てラーメン」をいただきました。具を自分で選べるのと、グラスビール1杯100円なのが嬉しかったです。

★★★★☆
posted by 森山智仁 at 00:00| 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする