自分らの少年時代、
ヒーローと言えばマリオであり、
ドラクエの勇者だった。
対して昨今表舞台に立っているのは、
ポケモンとか遊戯王とかそのあたりだ。
あとムシキングとかもいた。凄いネーミングだ。
「主人公が自ら戦うか否か」が、昔と今の一番大きな違いだと思う。
昔は良かったみたいな言い方は良くないとは思うけれども、
とにかく昔は自分でノコノコを踏んだりスライムを斬ったりするものだった。
ところが今の主人公の役目はボールを投げたりカードを引いたりすることで、
実際には呼び出されたモンスターが戦う。
主人公は指示したりするけど手出しはしない。
この傾向には、二つの要因があると考えられる。
一つには、社会の「暴力を嫌う」要求に応えてのことだと思う。
乱暴な子に育ってほしくないと願えば、
主人公(感情移入を前提とする存在)には直接他者を傷つけてほしくないのだろう。
勿論間接的には攻撃しているのであってむしろタチが悪い気もするが、
とりあえず破壊的な印象は薄れる。
(しかし暴力から目を背けることは、防ぐことには決してならない。と言いたい)
もう一つは、少年たちの嗜好のためだと思う。
自分は九分九厘ヒーローなどにはなれないということを、
早々と、実に早々と理解してしまっているのだ。
だから主人公自身が活躍するより、モンスターを操る方がずっとリアリティがある。
自分が変身するよりも、使い魔を使役することの方がイメージできる。
使い古された言い回しをすれば、「近頃の子どもは夢を見なくなった」。
にしても小学校の卒業文集では半ば強制的に「夢」を書かせておいて、
中学の進路指導でいきなり現実的になるのもやむを得ないとは言えどうかと思う。
実際そういう足払いを食った身として、夢を見ない子どもたちを嘆きなどしない。
ぶつくさ言われるのは単に大人たちから見て、
現実的な子どもは「かわいげがなくて」「扱いづらい」というだけのことだろう。
けれども、もし自分が男の子の父親になって(子ども欲しくないけど)、
彼が普通にゲームをやるなら(やらないならそれに越したことないけど)、
できれば主人公が自力で戦う作品をやってほしいと思う。
※筆者はサトシや城之内がどれだけ頑張ってるかよく知らないで書いてるので、
非礼があれば謝ります。


