「いいキャラしてる」という言い方をする時、「キャラ」という言葉は大抵「性格」を指す。
が、「性格」は「キャラ」のほんの一要素でしかない。
○性格・志向
○能力・特技
○弱点
○過去
○生活環境
○目的
6つ挙げたみた。
※ややこしくなるので「人間関係」は除いた。
※「年齢」「性別」「国籍」「容姿」も除いた。
この6つを「大事な順」に並べるとしたら、どうなるだろうか。
作品や個人によって違うのは当然。
それでも敢えて決めるなら?
1.能力・特技
2.目的
3.性格・志向
4.弱点
5.生活環境
6.過去
僕はこう考える。
性格より、能力や目的が大事。
「何ができるか」が最重要で、「何がしたいか」がその次。
よく「弱点を与えるとキャラは魅力的になる」と言われるが、僕はあまり上位に置かない。
弱点そのものが重要なファクターでない限りは、アクセント程度で十分。
同じ経験をしてもそこから何を学ぶかは人によって異なる。
従って「過去」もせいぜい補強程度の役割を果たすものである。
つまりルフィが魅力的とされるのは(僕は50巻ぐらいまでしか読んでいないが)、
「回想で語られるエピソード」より、
「悪魔の実を食ったので泳げないという弱点」より、
「仲間思いの馬鹿野郎な性格」より、
「海賊王になるという目的」より、
「ゴムゴムの能力」であると、
僕は考えるのである。
そりゃ全部大事ではあるが、ここから「ゴムゴムの能力」を取ると、途端に平凡にならないだろうか。