長大な歴史を一気に駆け抜けていく感じがたまんない。
あざやか。
全ページにロマンがある。
僕自身はいわゆるだらしない文系で、
二次方程式って何だっけのレベルだけど、
つくづく数学の美しさに憧れる。
僕が脚本や小説を書く上で目指すものは数学の「証明」に似ている。
これは本書を読んで思ったことではなく常々思っていることだ。
人間の、何か、揺るぎないものを描きたいのだ。
あらゆる古典がそうであるように。
本書がサイモン・シンのデビュー作だということを読んでから知った。
確かに何となく『宇宙創成』の方が洗練されていて、ドラマティックだった気がする。
そのうち『暗号解読』も読むことにしよう。
座組に23人の人間がいたら、
「同じ誕生日のペア」がいる確率は、
なんと50%を超えるんだって!
数字、不思議。
道理で今までもちょいちょいいると思ったんだ……
bk.9