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2014年10月31日

読書:荻原規子著『空色勾玉』

女の子女の子した作品だなあという印象。
面白いは面白いんだけど。

誰かが言っていたけれども、女の子って本当に「戦い」には興味がないんだなあ、と。
(全部読んでないけど漫画の『BASARA』でもそう思った)
後半、あらすじぐらいの描写で戦闘が経過してしまうところで心が離れてしまった。
あと、圧倒的な存在であったはずの「父」がいざ出てみたら結構フツーでがっかりした。

【年内読書75冊目】


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映画:堤幸彦監督/宅間孝行脚本・主演『くちづけ』

言いたいことはある。
「現実」はこうじゃないだろう、と。
言葉はかなり残酷なことを言っているのに、絵としてはキレイな面ばかり見せている。
でも結局僕は泣いた。

台詞による「情報」の羅列と「ホンネ役」に全部背負わせることは、
自分でもよくやる書き方なのであまり批判したくないのだけれど、
批判されてしまうのも仕方ないと思う。
しかしその方法を取ることでしか伝えられないものもある。
ぶつけたい事実は本来、そのままぶつけるしかない。
お話化すればするほど純度は下がってしまうのである。

田畑智子と橋本愛が好きなので、観ていてしあわせだった。

映画レビューで社会福祉法人の職員さんが、
「福祉関係者や障がい者本人、ご家族が観るにはかなり覚悟が要ります」
と書いていたが、その通りなのだろう。
と言うか、観ないと思う。
戦争体験者も戦争映画なんか観ないと聞いたことがある。

【年内映画鑑賞57本目】
posted by 森山智仁 at 15:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月29日

高齢出産と新型出生前診断

パートナーがいるわけでもなく、
結婚願望もなく、
特に子供が欲しいというわけでもないのに、
出産に関することを色々読んだり考えたりしていて、
自分の年齢が30ということを思うと、
「高齢出産」という言葉には敏感にならざるを得ない。

日本産婦人科学会によると35歳以上の初産が高齢出産という定義らしい。

倖田來未が「羊水が腐る」発言で叩かれて(随分昔のことだが)、
だからそういうこと言うと怒られそうだからみんなあまり言わないけれど、
事実、卵子は老化するものであって、高齢出産は「リスク」を伴う。

一方、高齢出産にはメリットもあるという。
親の人格が円熟していて子育てに良い影響があるのだとか。





さて、新型出生前診断である。
採血だけで、高精度で染色体異常を調べられる検査法だが、
受診の要件の一つに「高齢出産であること」が含まれている。

21トリソミー(ダウン症)の発症率は妊婦の年齢が高くなるほどに上がる。
故に理不尽な取り決めというわけではない。

着目すべきは、
「高齢出産になるとダウン症の子が生まれて“しまう”かも知れませんよ」
という文脈が、
この取り決めの中に含まれているという点である。

出生前診断に強制力はない。
陽性だったら中絶しなければいけないというわけではない。
(ただ陽性と診断された人のほとんどは中絶を選ぶ)

しかしやはり、「ダウン症」は「リスク」であって、
回避できるなら回避したいこと、という前提が出生前診断にはある。
(何だか当たり前のようだがそういうことだ)





大切な友人やその家族の中にダウン症の人がいたら、
出生前診断は「受けたくても受けにくい」だろうか?

取り決めが改訂されるなら35歳未満でも出生前診断を受けたい、
という人はどのぐらいいるだろうか?

つい僕は気の滅入るようなことばかり考えてしまう。

「かわいそう」なのは「赤ちゃんが」なのだろうか?

僕自身がダウン症の子供を授かるとしたらどうだろうか?
なんだかんだ、そこを考えるべき局面なのだが、
如何せん子供を育てられるような身の上でなく、想像が難しい。
「まぁそういうこともあるだろう……」
と、多分僕はそんな感じの受け止め方をするような気がするのだが、
あくまで想像の中のことだし、どうしても切迫感がない。





新型出生前診断は「今生きているダウン症者の否定」という面がどうしてもある。
そこでヒューマニズム的に一番誰にも文句をつけにくいのが、
「命に優劣などないのだから生まれておいで」的なメッセージなのだが、
大多数の母親たちの「五体満足への願い」もまた、
一方的に否定されるべきものではないと思うのである。

ダウン症者とその家族も、大多数の母親たちも、誰も傷つけたくない。
と思うとなかなか落としどころが難しい。





実は、もう悩んでいるわけではない。
次回作の「結論」は既に定めた。
ただ、新型出生前診断に対する僕個人の見解は、結局定まっていない。
posted by 森山智仁 at 03:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月27日

映画:三谷幸喜監督作品『ザ・マジックアワー』

三谷幸喜作品の何がいいって、ハッピーエンドへの信頼だと思う。
絶対に笑顔になれるような結末が待つ雰囲気を常に発している。
ファミリーで、安心して観られる。
ディズニーに近いものがある。

西田敏行大好き。
圧倒的に本当にそう思っているように聞こえる(台詞が)。

寺島進かっこよすぎる。
男が惚れる男。

今まで綾瀬はるか人気の理由があんまりわからなかったのだけれど、
これ観てかわいいと思った。

【年内映画鑑賞56本目】
posted by 森山智仁 at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月26日

野島善司都議の「平場」発言について

もう随分古い話題になるけれど、思い出したので書いておく。
これはまったくの憶測で、根拠はない。

あれは「うっかり」ではなく、意志を込めた発言だったのではないだろうか。

「セクハラだのマタハラだの男女平等だの、うるせーんだよ」という、
「俺は絶対に俺の人生観変えねーかんな」という、
意志である。

30年生きてきて、僕にも僕の人生観がある。
合う人もいれば合わない人もいて、押しつけることはしないようにしようと思っている。
何故なら、人からも押し付けられたくないからである。
されたくないことはしない。
(こういった感覚が人間関係の希薄さにも繋がっているのだろうけれどそれはさておき)

60年以上生きている人には、確実に僕より「安定した」人生観がある。
「女性観」もその一つである。
野島都議には野島都議の女性観がある。

それを尊重すべきというのではない。
が、たまんねーだろうな、と思うのである。
人生の後半で「人生観の修正」を要求されているのだから。

古い。
間違ってはいる。
のだが、彼なりに「主張」をしたかったのではないだろうか。
俺と俺の世代はとどのつまりこう思ってんだぞ、と。
posted by 森山智仁 at 19:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書:永井愛『兄帰る』

第44回岸田國士戯曲賞受賞作。

もっとグサグサ刺すのかと思っていたが、そっと撫でるような斬り方であった。
その方がむしろエグいかも。
一読しただけでは捉え切れない。
いかにもやりがいがありそう。

【年内読書75冊目】
posted by 森山智仁 at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月25日

読書:矢内裕子編集『蜷川幸雄の稽古場から』

「蜷川演出の秘密を、10人の若手俳優が語る」。
これは面白い。
理論書みたいなものよりよっぽど臨場感があり、勉強になる。

俳優たちの人間性が文章に滲み出ているのも面白かった。
謙虚だったり、冷静だったり、ギラギラしていたり。

「今日のOK、明日のNG」とか、
ボロクソ言う相手が偏ることとか、
何も言ってもらえないことまで、
俳優たちは概ね好意的に解釈していて、
色々な意味ですげえなと思った。

フツーの演出家が「今日のOK、明日のNG」をやったら干されるだけだし、
何も言わなかったら「何か言ってよ」と文句を言われる。

EXILEのHIROも「今日のOK、明日のNG」なことがあると、
NHKか何かのドキュメンタリーでメンバーの誰かが言っていたけれど、
大きなものを作る、ある少数の人たちって、そういうものなのかも知れない。
エネルギーそのもののような。
安定したガスの炎でなく、常に揺らめく焚き火。

【年内読書74冊目】
posted by 森山智仁 at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月24日

観劇:レティクル座『レティクル座の女の平和』

アリストパネスの『女の平和』にインスパイアされた作品。
ダブルキャストの男班(チーム大胆)を鑑賞。

惜しい……!
着想は良いのだけれど、ギャグセンスがない!

演技が力いっぱい過ぎる。
あれでは笑えるものも笑えない。
あの狭いスペースであんなに声張られたら辛いだけ。
力押しの演技を改めるだけでずいぶん良くなる作品。

役者が脱いで客が笑うのは「笑わないと耐えられない」からであり、うけているのではない。
と僕は思う。

合コンだと誤解したの流れで引っ張り過ぎ。
強引だし。
総尺70分なのは評価できるが、あれをやめて60分でいい。
そもそも男女と言えば合コンという発想が古い。
女の人が現れて欲望と戦うところは面白かった。

女が戦争を主導しているという点に、何らかの説得力が欲しかった。
言われるだけでは想像しにくい。
ヴァルキリーのコスプレした人が一瞬出るとかそれだけでいい。

ところどころ原文から引っ張ってきているらしきところとか、光るものはある。
コメディにしなければ良かったのではないか。
真剣にやった方が、深くもなり、結果笑えたと思う。

【年内舞台鑑賞24本目】
posted by 森山智仁 at 22:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

美男美女論

高校生の時、僕は「自分以外みんな女子」の演劇部にいた。
そこで、自分の書いた台本で、自分でイケメンっぽい役をやって、女子たちから大変な批難を浴びた。
ごうごうであった。
というか、笑われた。
断じて自分をイケメンと思っていたわけではないのだが、イケメン以外はイケメンの役をやってはいけない、という鉄則をその時体で学んだ。

僕はワークショップなどでよく「自分を知れ」的なことを言う。
(あれ、最近言っていないかも知れない)
イケメンじゃないことはマイナス因子ではない。
イケメンというプラス因子がないだけである。
自分の体に合った演技や役が必ずある。
背伸びはしない方が良い。
そういう意味であった。

しかし最近、また少し考えが変わりつつある。

本当にイケメンでなければならないのは、「特定のイケメン役」だけだ。
具体的には三種。
一つは「イケメンであることが話の要素になっている」役。
現れただけで女がため息をつくことになっているなら、本当にそうでないと恥ずかしい。
もう一つは「ある種のナルシズムを持つ」役。
自己愛は愛するに足る外見がなければ成立しない。
そしてもう一つは「突っ立っていればいいような役」である。

それ以外なら、イケメンでもイケメンじゃなくてもどっちでもいい。
一見「イケメンの方が良さそう」な役でも、よく探ればそれはそんなに大事じゃないことに気づく。
体と心をいっぱいに使える人は、下手なイケメンよりもずっと魅力的なのである。
目鼻は整っていることよりもよく動く方がいい。

大きな舞台になると尚更そうだ。
後ろの方の席からはぶっちゃけ顔なんかよく見えない。
あらかじめイケメンと知って見れば何となくそう見えるが、でなければまぁ何だかわからない。
その距離になると、いわゆる「オーラ」の世界である。
オーラのあるイケメンは勿論かっこいい。
一方で、オーラさえあれば、イケメンじゃない人がイケメンに見えることもあるのである(実話)。
だから僕だってイケメンになり得るのである(確信)。

「俺イケメンじゃない」という自覚で、自分の可能性を狭めてはいけない。

以上、女性についても同じ。

オーディションをして、自分はどんな役者だと思うかと尋ねると、「主役ではなく脇から支える役」と答える人の多いこと。
もちろん主役をやれる人は少数なのだけれど、本当は主役級の人が脇も固めているっていうのが最強なわけで、もっとみんな主役をやりたがってもいいと思う。
目指すところが低いと上手くならない。
posted by 森山智仁 at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月23日

ピープルシアター『嘆きのベイルート』

いい作品だった。
どうにもならない青春を感じた。

言葉がいい。(原作/ラウィ・ハージ,翻訳/藤井光)
群衆に活気がある。
様々な出来事が異様なほどあっさりと流れていくことも、
一般には好まれないかも知れないけれど個人的には好みだった。
そんなもんでいいんだよ、と思う。
いちいちじっくりおやりなさんな、と。

ただ、ジョルジュが死んで終わりだと思ったので、そこからが長かった。
何がどうなったのかも良くわからなかった。

【年内舞台鑑賞23本目】
posted by 森山智仁 at 10:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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