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2014年05月29日

観劇:SPIC・RoMT『ゴーストシティ』

わかったかわかんなかったかで言うとわかんなかった。
結構つらい時間だったというのが正直な感想。

寝ている人が結構いた。
まぁそういうものなんだと思う。
観客の寝落ちを警戒していることは前説からも伝わってきた。
言われた通り、僕も想像力を働かせようとはした。
だが、よおーく聞いても、話の焦点がほとんど見えない。
銀河の話だけ面白かった。

せめて「あの日」が何を指すのか知っていれば、とは。

役者さんはみんな達者だった。
翻訳調の台詞なのにあそこまで落とし込めるとは凄い。
口語を喋らせたらさぞかし魅力的だろう。

【年内舞台鑑賞13本目】
posted by 森山智仁 at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月28日

アパートで懐中電灯貸します

深夜、帰ってくると、アパートの前に一台の乗用車が停まっていた。
男性が二人、ボンネットを開けて、難しい顔をしている。
エンストだろうか。
一応僕も免許は持っているが、車のことはさっぱりだ。
アパートの入り口を半分塞ぐように停まっていたので、僕は会釈をしながら半身になって脇を通った。
男性の一人が「すいません」と言った。

僕は家の中から小さな懐中電灯を持って戻り、「良かったら」と言って男性に渡した。
「103のポストに入れといてください」
「イチバンサン?」
その時初めて、彼らが日本人でないことに気づいた。
中国人か韓国人、多分中国人だろう。
この近辺には中国人が多い。
僕はポストを指で示し、部屋に入って寝た。

翌朝、車はいなくなっていた。
ポストを開けてみると、貸した懐中電灯と一緒に、缶コーヒーが入っていた。
それを見て僕は、戦争にはならないでほしいと、心から思った。
posted by 森山智仁 at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書:今野敏『義珍の拳』

大学生の頃、一年間だけ空手の授業を取っていた。
それなりに真面目にやっていたつもりだが、先にこれを読んでいたらもっと熱心に取り組んでいたと思う。

てっきり主人公が掛け試しへの誘惑に苦しむ展開になるかと思っていたら、
一才迷うことなく、戦わない空手を貫いたので、
半ば拍子抜けするような感じもしたが、同時に感銘も受けた。

大衆化する必要性と、大衆化によって失われるもの。
普遍的なジレンマがここにある。

【年内読書38目】
posted by 森山智仁 at 12:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月27日

映画:池井戸潤原作・日曜劇場『半沢直樹(第2・3話)』

面白いなあー。
普段ドラマ観ないから他を知らないけど、これは面白い。
毎週観たい。

そんなに情報量が多いわけでもないし、
先は読めるっちゃ読めるんだけど、
ひきつける力がある。

上戸彩の奥さんがかんぺきすぎて、ファンタジーとしか思えない。
何その手の込んだ食卓。

【年内映画鑑賞24本目】
posted by 森山智仁 at 20:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月26日

読書:又吉栄喜『鯨岩』

amazonのカスタマーレビューでは、
美佐子の登場が唐突だとか、何も起こらないまま話が終わったとあったが、
決してそんな風には思わなかった。
かなり雄弁で、堅実な構造の物語。
心情の流れに強引なところが一つもない。
軍用地主のけだるさを鮮やかに描いている。





小説において、話者を示す方法として、

○○は言った。
「〜〜」

という形式と、

「〜〜」
○○は言った。

という形式とがある。

『鯨岩』には後者が多く使われている。
僕も書く時は割と好んで使うのだが、
読者にとっては慣れないと少し読みづらいということを知った。

【年内読書37目】
posted by 森山智仁 at 20:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月21日

映画:池井戸潤原作・日曜劇場『半沢直樹(第1話)』

ナレーション、どうなんだ……?
ダサくないか……?

と見ている間は思ったけれど、
ウィキペディアに「時代劇調」とあるのを見て、
妙に納得した。

重複しないロケーション。
起伏に富んだ構成。
主要キャストを紹介しつつ、絶妙なヒキで終える。
ドラマの第1話として完璧だと思う。

浅野支店長の役、面白い。
ベタ過ぎず個性的過ぎず、人間味がある。
石丸幹二の力か。

【年内映画鑑賞23本目】
posted by 森山智仁 at 13:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月20日

レテーナ・ベンスン著/小笠原豊樹訳『ドイツ表現主義演劇 トラーとカイザー』

表現主義の何たるかをさっぱり知らず、
てっきり社会から切り離された、バクハツしたゲージュツかと思っていたが、
むしろ社会派だった。
昨今のエンタメの方がよっぽど日常と乖離している。

作家トラーと演出家との確執や、
カイザーの清々しいまでの自己愛が面白かった。

私は自分自身を途方もなく例外的な存在と見なしております。
私は万人ではない。
私は偉大な人間であり、従って卑小であることを許されております。


【年内読書36冊目】
posted by 森山智仁 at 09:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月14日

映画:中江裕司監督作品『ナビィの恋』

沖縄関係の書籍で何度もタイトルを見た。
沖縄ブームの火付け役であったらしい。

登川誠仁がすっごく良かった。
男前すぎる。

メインの二人(ナビィとサンラー)はさておき、
若い二人がくっついちゃうことについて、
何だか物凄く納得がいかなかった。
な……何それ!?
そんな、適度に強くて弱い、夢みたいな美人が、現実の世界にいてたまるか!!

いるなら、連絡をください。

【年内映画鑑賞22本目】
posted by 森山智仁 at 03:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月13日

劇団バッコスの祭『パンゲア』(5/15〜25絵空箱)の上演時間は1時間15分です

いよいよ明後日から始まります!

圧倒的スケールでお届けする空前絶後の“科学演劇”。
理科に弱い人でも大丈夫です。
先日「アマゾンがアフリカにあると思っていた」という人に通し稽古を見てもらいましたが、
「理解できないことは一つもなくて凄く面白かった」と言ってくれました。

やたら動き回る役者たちを間近で、しかも飲みながら観られます。
今月は絵空箱の『パンゲア』へ!

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劇団バッコスの祭 第1回規格外企画公演
『パンゲア』
作・演出=森山智仁

かつて六大陸は一つの大地だった。
悠久の時の中で、命は母なる海より陸へ上がり、八百万に姿を変えながらただ一つの庭に遊ぶ。
やがて降り注ぐ流星、幾重にも訪れる氷の時代、岩盤と共に引き裂かれた絆。
人類の叡智は、彼らを繋ぐ鎖となるか。

●日時
2014年5月15日(木)〜25日(日)
15日(木)19:30
16日(金)19:30
17日(土)14:00/18:00
18日(日)13:00/17:00
19日(月)19:00
20日(火)14:00/19:00
21日(水)19:30
22日(木)14:00/19:00
23日(金)19:00
24日(土)14:00/18:00
25日(日)13:00/17:00
受付開始・開場は開演の30分前です。

●会場
Performing Gallery & Cafe 絵空箱
東京都新宿区山吹町361
有楽町線「江戸川橋」徒歩2分 / 東西線「神楽坂」徒歩9分

●料金
前売3000円 / 当日3300円
ワンドリンク付き!(終演後バータイム有り)

●キャスト
学者ウェゲナー 丹羽隆博(劇団バッコスの祭)
助手エリザ 斉藤優紀
ユーラシア大陸 長野諒子
アフリカ大陸 熊谷祐弥(643ノゲッツー)
北アメリカ大陸 小松金太郎(The Dusty Walls)
南アメリカ大陸 愛梨(劇団バッコスの祭)
オーストラリア大陸 辻明佳(劇団バッコスの祭)
南極大陸 金子優子(劇団バッコスの祭)
敬虔な女 新本明恵
悪魔 古崎彩夏(劇団バッコスの祭)

●ご予約
専用フォームに必要事項をご記入ください。

劇団バッコスの祭 公式サイト
posted by 森山智仁 at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

観劇:テアトル・エコー公演『ら抜きの殺意』

脚本・演出、永井愛。
第一回鶴屋南北戯曲賞受賞作品。
2002年の舞台をDVDにて鑑賞。

非っ常ーに面白かった。
「ら抜き」のみならず、あらゆる角度から言葉の問題を掘り下げる。

内容とは別に、観客の反応に感動した。
間違った敬語に対してきちんと笑える客席!
民度の高さとでもいうのだろうか。
多分2014年に学生たちの前でやってもウケないだろう。
と、嘆いてしまう僕はエビセン寄りの人間だ。
敬語の誤用をめぐって、以前、付き合っていた女の子と喧嘩したこともある。

エビセンの古い女性観が、
間接的にだけしかやっつけられなかったことがちょっとだけ消化不良だった。

【年内舞台鑑賞12本目】
posted by 森山智仁 at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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