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2014年04月28日

映画:中島かずき脚本・今石洋之監督作品『キルラキル』(第6〜8話)

だいぶ前に観て、記録するのを忘れていた。

あ、『メロス』もアニメだったから、何だかアニメばかり観ているみたいだ。

まこちゃん、ええ子や。

【年内映画鑑賞19本目】
posted by 森山智仁 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書:スティーブン・キング『グリーン・マイル』(1〜4)

6回に分けて刊行された超人気作品。
あ、6回ってちょうど村上春樹の『1Q84』と一緒だ。

当時の読者は恋い焦がれるような思いで新刊を待ったであろう。
僕は一晩で4巻も読んでしまった。
凄く贅沢なような、物凄くもったいないような。
この引力の正体は一体何だろう。

【年内読書28〜31冊目】
posted by 森山智仁 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月25日

映画:太宰治原作/おおすみ正秋脚本・監督作品『走れメロス』

『走れメロス』を下敷きにしたオリジナルアニメ作品。
良くできていると思う。

良いところ。
・世界観やキャラクターがはっきりしている。
・原作のメロスが結構エキセントリック野郎なのを、親しみが持てる人物に変えている。
・王様に深みがある。
・アキレスがかっこいい。
・音楽がいい(音楽監督=小田和正)。
・剣と剣がぶつかり合う時の質感がいい。
・山寺宏一はやっぱり神。

良くないところ。
・走ることへの葛藤が非常に浅い(馬がなくて困るだけ)。←これ致命的
・「三年前の事件」に本編との繋がりが感じられない。
・ライサ最初はいい女なのに結局マジただの女。愛するしか能がない。つまらん。

【年内映画鑑賞18本目】
posted by 森山智仁 at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月20日

読書:荻原浩『砂の王国 下』

やっぱりこうなってしまうのか……。
胸が苦しい。

下巻に入ったあたりから、いや、「逆襲」が始まった時点から、この結末は想像はできた。
案の定と言えば案の定。
でも、予想されてしまっても問題ないタイプだと思う。
驚異的な疾走感。

読者が予想できてしまうのは仕方ないとして、オビで結末のこと煽り過ぎではないだろうか……?
読むにあたりどうしてもラストに力点が置かれてしまう。
けれどこの作品は、たとえ結末はバレていても、過程の緻密さにこそ価値がある。

【年内読書27冊目】
posted by 森山智仁 at 12:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

観劇:7millions-ナナミリオンズ-『ツチヲマワセヨ』

大人っぽい舞台であった。
役者さんがみんな上手い。
笑いの取り方が大人っぽい。

ラストの照明効果が美しかった。

「うん」と「え?」に色々込める、を多用し過ぎだと思う。
少々耳についた。
確かに深いコミュニケーションにはなるが頻出は避けてほしい。
沈黙の方がまだいい。

展開が読めてしまったのと、中盤は冗長だと感じた。

【年内舞台鑑賞11本目】
posted by 森山智仁 at 11:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月18日

読書:荻原浩『砂の王国 上』

すげえおもしれえ。
描写の分量のバランスがいい。
かなり緻密なんだけど飛ばすところは飛ばす。

キャラクラーが魅力的。
一面的でない。
ディテールが小出しにされ、だんだん立体的になっていく。

そして何より文体が好き。
いつまでも読んでいられる。

【年内読書26冊目】
posted by 森山智仁 at 14:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月16日

読書:朝井リョウ『何者』(ネタバレあり)

たくさんの才能ない演劇人がこれ読んで真っ青になって演劇辞めたらいいのにと、
朝井リョウは思ってると思う。

最後に主人公の態度は批判を受けるわけだが、
それによって彼の観察や分析の切れ味が落ちるわけではない。





スキがねえ。
制空権を取られている。
演劇やってることを彼に納得してもらえる気が微塵もしない。

まぁ納得してもらう必要などどこにもなく、
創作の過程をアーティスティックにツイートする必要はそれ以上になく、
ただ地道に作品を作り続けるしかないのだが。

隆良やギンジと俺は違う。
と思いたがっている時点で多分やっぱりちょっと似ているのだろう。
恥ずかしさと悔しさで抜け毛が増えそうだ。

拓人の気持ちがすごくよくわかる。
つきつけてやりたくてたまらない。
わかるのに、切っ先の向こうにいるのは自分のような輩という悪夢。

俺は、違う……!
違うんだ、ちくしょう……!!

と、僕は泣きながら、演劇を辞めない。
「カッコ悪い姿であがき続けるしかない」からだ。

そしてとりあえず今年いっぱいは読んだ本とか数え続ける。
嘲笑されるのはしょうがない。





理香がつっこんでなかったことを一点、つっこみたい。

好きな作家や印象に残った作品のことをSNS上で存分に語り、
自分ひとりが気に入らないものに関しては誰にとっても悪だという視点で批評をする。
そんな人たちのことを見ていると、俺は、一年前の自分を見ているような気持ちになる。


と、主人公はいうが、
そういう切り捨ては「人間性」についてずっと彼がやってることじゃないだろうか。
尊敬できるか滑稽かの二択。
中間がいない。

それに僕は、批評はしていいと思うのだ。
主観的でいいから。
なるべく客観的な方が望ましいが主観でいい。
どうせ完全に客観的な視点は持てない。

読む方にとって「一個人の意見に過ぎない」ことは自明。
だからいちいち「あくまで一個人の意見です」と注釈を付ける必要もないし、
「それ一個人の意見だろ」と憤る必要もない。

批評がなければ、育たない。

今は「好みの違い」に変換して押し殺すのが主流となっているようだが、
フィードバックを送ってあげないと作り手は成長しない。

雨あられのように批評を浴びれていれば、そのうち浴び方も学ぶ。
ただ感情的なだけの意見か客観性を意識した意見か見分けられるようになる。

【年内読書25冊目】
posted by 森山智仁 at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

劇団の主宰が朝井リョウの『何者』を読み始めたようです

ヒトラー。
越後屋。
ミルドラース。
ケフカ。

そのレベルの悪役が出てくるなら、
「うっ、俺こいつに該当する。
作者にdisられてる」
なんて思うことはまずなかろう。

けれど社会の中にそこそこいる特定の人種に悪意を込めて書かれた物語の場合、
そいつがその本を手に取ることはあり得る。





僕は今まさに朝井リョウにdisられてる気がする。
そんなに「わかってない」つもりはないけど、傍目には同じ穴のムジナだろう。

作中、登場人物が投稿したツイートがぽっと出る。
そのリアリティ。
リア充アピールの必死さ。
特に批判せず、書き下しただけなのに、随分雄弁にコケにしている。

だいたい僕なんぞ読んだ本や観た映画の数を数えているあたりからしてニセモノっぽいだろう。
本物の勉強家はいちいちカウントしない。
(僕は自分が怠け者だからこうしているのであってそれなりに恥じてはいる)





何者でもねぇだろお前は。
冷たい眼差しで、そう言われている気がしてならない。
posted by 森山智仁 at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月15日

読書:八木沢里志『森崎書店の日々』

こころのあたたまるお話だった。

文体にちょっとだけたどたどしいものを感じる。
無理して固い言い回しをしているような。

人の気持ちを丁寧に描いているところは良いと思うのだけれども、
始まり方がすこぶるよろしくない。
「まとめ」みたいなことをいきなり書いてしまっている。
期待の持てるスタートではなかった。

【年内読書24冊目】
posted by 森山智仁 at 17:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

観劇:InnocentSphere『ミライキ』

好きなタイプの作品だった。
エグさのある真面目路線。
舞台美術や映像も効果的だった。

犯人の奥さんの気持ちがなかなか理解できず、
それ愛じゃなくて偏狂なんじゃないかと思ってしまったのだが、
(実は彼女こそ病を抱えていて全部彼女の妄想だったというオチすら想像した)
終盤あたりで何となく愛なのかも知れないという気がした。

若干バランスの悪さを感じた。
蘇我馬子のお笑いタイムとかジャーナリストの過去はいらないと思う。

【年内舞台鑑賞10本目】
posted by 森山智仁 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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