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2014年03月31日

演出の考え方

写真.JPG
こうやって考える(・∀・)
posted by 森山智仁 at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月30日

改竄の暴風

「1973(昭和48)年、作家の曾野綾子は、『鉄の暴風』に書かれた渡嘉敷島の集団自決は、伝聞情報を集めたに過ぎないとする『ある神話の背景』を出版した。
これがいまも続く沖縄住民の集団自決に日本軍の軍命があったか、なかったかの論争を呼び起こす引き金となった」

(佐野眞一『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』より)





1973年である。
戦後30年も経っていない。
その時点ならまだ証言者も大勢ご存命だったはずで、
「本当のところ」は調べれば確かめられたはずだ。
(勿論容易ではない。
身内同士で殺し合った記憶を軽々に話せるわけがない)

それから40年。
一体何があったのか?

今「本土」に住んでいて、
集団自決の悲劇を知っている子どもはどれだけいるだろうか?
テレビで「識者」が「実は」「なかった」と言えば、
大抵の子どもはそれを信じる。
教科書は既に「誇りを持てるように」書き換えられている。





「生きて虜囚の辱めを受けず」。
この戦陣訓があったことは特に誰も否定していない。

「捕まる前に死ね」。
ある一人の兵隊が言ったか言わなかったかは別にしても、
上記の概念が浸透していたなら十分「軍命はあった」と言える。





次回の公演、設定は2030年とした。
戦後85年。
直接戦争を体験した人はもうほとんど世を去っているだろう。
本格的な改竄が開始できるとしたら、その頃と踏んだ。

ところが、わずか30年後から堂々と始まっていたのである。
自分の勉強不足を恥じつつ、背筋が凍った。

本気でタイムマシンが欲しい。
色々問題あるだろうから、人を救えなくていい。
確認したい。
そして、録画して、突きつけたい。





曾野綾子とは前回公演『Girls, be a mother』の執筆中も、
「出産したらお辞めなさい」の記事で遭遇した。
これからも何度か出会う定めという気がする。
posted by 森山智仁 at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月29日

離神

神が離れている。

自分の考えることが片っ端から取るに足りぬことのように思えてならない。





書くはずということで生存を許されているのだから書けないと焦る。





まぁこういう状態は定期的に来るものだから仕方がない。

……そうか?

本当にどうしようもないのだろうか……。
posted by 森山智仁 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画:クエンティン・タランティーノ監督作品『キル・ビル』

沖縄に縁ありということで観てみた。

でたらめで面白い。
アニメ部分が長いのとかもむしろ面白い。
よくある「ガイジンの好きな日本」を超えて、独立した世界観になっている。

一騎打ちで若干スピード落ちたのが残念と言えば残念。

【年内映画鑑賞13本目】
posted by 森山智仁 at 17:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月26日

沖縄タイムス中部支社編集部『基地で働く 軍作業員の戦後』

複雑な思いを抱えていた人もいれば罪悪感はないという人もいるし、
人間扱いされなかったという人もいれば可愛がられたという人もいるし、
ストに参加した人もしなかった人もいる。
多種多様。
この偏りのなさは貴重。

これを取捨選択すると、情報操作ができる。
「待遇が良かった」
「罪悪感は感じなかった」
そういう証言だけ集めれば基地のイメージアップに利用できる。
逆もまた然り。

僕たちは日頃、恐らく、取捨選択済みの情報しか受信していない。
何事も鵜呑みにはできない。

【年内読書16冊目】
posted by 森山智仁 at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月25日

映画:横山秀夫原作・原田眞人監督作品『クライマーズ・ハイ』

すごい。
結構長い(145分)けど目が離せなかった。

きっとこれ原作いろいろ端折ってるんだろうなぁ。
よくわからんとこがある。
でもすごい。
迫ってくるものがある。

【年内映画鑑賞12本目】
posted by 森山智仁 at 12:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月23日

読書:本橋成一写真録 ふたりの画家 丸木位里・丸木俊の世界

佐喜眞美術館で購入。
『沖縄戦の図』を描いたのは一体どんな人たちなのか?

生活があった。
生活の中で描いていた。
絵の中に、意志があった。

実はこれが最大のテーマを記述する直接のきっかけになった。
ただ僕が右翼左翼の概念に振り回されているだけなのかも知れないが。

【年内読書15冊目】
posted by 森山智仁 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

観劇:劇団スクランブル『Gangster Report』

組み立ては良くできている。
当パンに「群像劇」と書いてあったが、これ群像劇じゃないと思う。
シチュエーションコメディに近い。

台詞が欧米の映画風だが、正直、似合っていない。
役者さんみんな普通の善良な日本人というのが透けて見える。

裏の稼業ということなら身のこなしもしっかりやってほしい。
明らかに人殺したことなさそう。

そして、長い。
劇中で起こる出来事は決して多くないので、欧米の風味そのものが舌に合わないとつらい。

【年内舞台鑑賞9本目】
posted by 森山智仁 at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書:ひめゆり平和祈念資料館(公式ガイドブック)

館内では証言を読み切れなかったので購入。
全部読んだ。

けれど、実は、
証言しようにもできない人(死んでしまった人)と、
口を閉ざしたままの人とを合わせれば、
証言してくれた人より遥かに多いはずだ。
実は、も何もだが。

【年内読書14冊目】
posted by 森山智仁 at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月22日

最大のテーマ

「右翼に属さずに誇りを保ち、
左翼や宗教に属さずに平和を求めることはできないのか?」

旅に出る前から、密かに最大のテーマであった。
特に後者である。

純真な人からは「できるよ!」と言われるかも知れない。
つぶやくだけならできるだろう。
けれどある程度声を大にしようとしたら、
必ずどちらかの影が首をもたげてくる。





共産主義は、無理だ。
共産主義は人間の善良さを信じ過ぎている。

A:サイコロの1の目が出る確率は1/6。
B:だから60回振れば10回1が出る。
極端だが、そのぐらい無理のある信頼である。
Aは不動の事実。
しかしBは単なる期待値である。

みんなで働いてみんなで分け合えば豊かになれるかも知れない。
だが、怠ける人間、ズルい人間は必ずいる。
頑張っても頑張らなくても分け前が同じなら尚更である。
事実、トイレが激烈に汚かったり、頼んだ料理が全然来なかったりする。





戦争をしてはいけない。
そこはガチ。
なのだが、戦争反対派は「アカ」呼ばわりされやすい。
弱肉強食の否定は確かに共産主義的ではあるのだ。

僕はアカは嫌だが、かと言って誇りを捨てたいわけでもない。

どちらかに傾倒すれば必ず視野が狭まる。
日本兵の中には、
立派な兵隊もいただろうし、
住民を虐殺する兵隊もいただろう。
いずれかが真実なのではなく、いずれも事実なのである。
みんながみんな同質の兵隊だったわけがない。
なのに右翼VS左翼は、そのイメージ作りで戦っている。





右翼と左翼の意味も知らない人だって大勢いる。
(僕だって完全に理解しているわけではない。
Yahoo!知恵袋に投稿でもしたら「勉強不足」と言われまくるだろう)
そういう人にとって、右翼または左翼は「ただ何となく怖い」。
関わり合いになりたくないと思うのが自然だろう。

「アカ」の烙印を押されて破滅することは戦前からある。

一方、近年は「ネトウヨ」なんてのもいる。
基本的には関わり合いになりたくないと思っていても、
ネット上の記事は(匿名で)右翼的視点で書かれたものが少なくない。

ざっくり言って今は右翼優勢の世の中だと思う。

事実を自虐史観と呼んで、伝えることを阻む。
日本の兵隊はみんな立派だったことにする。
今、そういう流れがある。

そして、「関わり合いになりたくない人たち」は、
漠然と、優勢な側についてしまう。





罪や痛みの改竄。
美化。
見過ごすことはできない。
戦争を実体験した人たちはまもなく皆世を去る。
継承しなければならない。

伝えるために、戦う。
戦うけれど、先に言っておく。
僕はアカじゃない。
posted by 森山智仁 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材旅行:沖縄編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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