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2014年02月28日

観劇:夏色プリズム『心の中、翼ひろげて』

障害者の性を取り扱った作品。
タブー視されがちなテーマに踏み込んだ意欲は評価したいが、できない。
「泣ける話」の味付けに利用しているとしか思えない。

差別的なことを言う人物を敢えて出すのはいい。
しかし、完全に言いっ放しで終わっている。
(僕も『Girls, be a mother』の初版については出演者女性陣から強い反発を受けた)

「妹を妊娠させられた兄」が「暴言」を吐く。
そこまではわかる。
問題は、彼がいつの間にか「改心」して「いい話」風に終わること。
しかもその頃物語の焦点はまったく違うところへ行っている。

何より「障害」の表現が中途半端、もといただ車椅子に座っているだけ。
自慰すらままならない障害者の性と真剣に向き合っている人が観たら激怒するのではないか。

切り込むなら切れ味が必要。
浅い。
失礼でしかない。
介護職員への偏見も助長されかねない。

また、テーマは別として、日本語が上手くない。
語彙が乏しい。
女性助詞「わ」も個人的には(現代劇では特に)受け容れられない。

【年内舞台鑑賞6本目】


posted by 森山智仁 at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

映画:森見登美彦原作・湯浅政明監督作品『四畳半神話大系 第1・2話』

これは面白い。
浸かれる世界観。

主人公は饒舌な日陰者。
マイノリティのはずなのに最早メジャーなキャラクター。
逆に現代っ子とさえ言えよう。

僕自身もそっち寄りだと思うんだけど、僕の近くには明石さんがいない。
何故いない。
ちくしょう。
いや、普通はいないのだ……

【年内映画鑑賞5本目】
posted by 森山智仁 at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月27日

観劇:elePHANTMoon『成れの果て』

小説家志望の女が現れてからの、後半30分は面白かった。
彼女のどう見ても才能ない感じがツボだった。

序盤・中盤は丹念すぎると思う。
あらすじから想像される以上のものは見られそうにないな……と、落胆しかけた。

舞台セットと役者さんはみんな良かった。
特に□字ックの山田佳奈さんの雰囲気は他に類を見ない。

【年内舞台鑑賞5本目】
posted by 森山智仁 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月25日

映画:ナショナルジオグラフィックチャンネル『サイエンス・ワールド 地核』

堪能した。
巧みな編集、小気味良いテンポ。

ガリレオもパスツールもメンデルも、そしてウェゲナーも、
科学的な大発見をしながら、完全な証明には一歩及ばず、生前は正当な評価を得られなかった。
現代の科学技術は、彼らの苦難なしにはあり得ない。

ウェゲナー先生、大陸移動説は、合っていましたよ。
この大地は「プレート」に乗っているのですよ。

【年内映画鑑賞4本目】
posted by 森山智仁 at 00:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

映画:BBC制作『Earth』

北極点から南極点まで、地球を縦断するドキュメンタリー。
人間はナレーションのみ。
どうやって撮ったんだっていう映像が目白押し。

欧米っぽいジョークもあり。

生命の挙動一つ一つが美しい。
機能美。

【年内映画鑑賞3本目】
posted by 森山智仁 at 01:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

読書:山崎豊子『沈まぬ太陽 御巣鷹山篇』

ページを繰る手が止まらなかった。
背表紙の「慟哭を刻む第三章!」の文言に偽りなし。

驚異的な取材力。
何故ここまで多分野に渡って克明に描けるのだろう。
著者は新聞社出身。
新聞社出身の作家は多い。
それを思う度に就職をしたことのない僕は真っ暗な気持ちになる。

にしても本当に面白い。
面白いという表現は不適切かも知れないが面白い。

一・二巻は「男社会」を感じたが、女性もたくさん登場。
とは言え、やはり明確に棲み分けはされているけれど。

【年内読書7冊目】
posted by 森山智仁 at 18:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月20日

観劇:劇団ヨロタミ『見て見ぬ三日月』

あまり好みではなかった。
寄り道が多過ぎて、話の進行が遅い。
そのため全長が長い(2時間超)。
笑いも内輪ウケという印象。

演技体に統一感がなく、噛み合っていない。
とにかく間を使い過ぎだし、単純なカミも目立った。

歌いたいから歌う、というスタンス自体は嫌いじゃない。
だがやるならちゃんとやってくれないとつらい。
返しスピーカーもマイクも無しではリズムや声量がバラバラになるのも当然。

【年内舞台鑑賞4本目】
posted by 森山智仁 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 観劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

読書:山崎豊子『沈まぬ太陽 アフリカ篇・下』

カギ括弧内では句点を打たない。
一文の終わりでも決して打たない。
必ず読点を使っている。
例えば、
「今日は晴れだ。明日は雨だ」とはせず、
「今日は晴れだ、明日は雨だ」とする。
その意図ははかりかねるが、とにかく特徴的だ。

また、音読するには読点がやや多め。
黙読のしやすさに重きを置いているものと思われる。

【年内読書6冊目】
posted by 森山智仁 at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

読書:山崎豊子『沈まぬ太陽 アフリカ篇・上』

すごくおもしろい。
ネクタイの男たちが睨み合う会社、動物たちが生きるサバンナ。
情景はありありと浮かぶのにさほど難しい表現はない。
さほど難しくはないのに術語は使っているから自分が頭良くなったような気になれる。

キャラクターは明快で豊富。
かっこいい主人公と悪者の皆さんと美女。
そしてワンシーンは短め。
つまり、映画にしやすいことこの上ない。

【年内読書5冊目】
posted by 森山智仁 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月15日

読書:古野まほろ『天帝のはしたなき果実』

ルビなしじゃ一段落も読めないこんな文章、
つまりこんな「思考」を、
少女漫画の王子様のような主人公がしていると思えばそれは何万光年の彼方だが、
まほろ君のルックスに関するくどいほどのコンプレックスが、
かなり強力なロープとなって嵐の中のボートを波止場に係留している。

津原泰水の『ブラバン』を読んだ時と共通の印象。
「学生時代」に「音楽」をやっている(いた)人たちには、ある特有の振動がある。
頭の良い体育会系という自負。
確かに「しばしば自分たちで台本を書く」演劇部とは激烈に違う。
先人の書いた偉大な楽譜しか基本的に演らない。

この本の世界に登場人物として放り込まれたら僕はきっと一言も喋れない。
「この世界で発言をする権利がどうやらない」。
そういった判断能力は義務教育の間にみっちり養われる。
整髪料を使っている運動部の男子の中にいたらヲタは静かにしているしかないし、
クラス演劇でメイクとか担当する女子はまず「文芸同好会」にはいない。
※例外はいくらでもあるだろう、僕はただイメージを言っている。

あまりに、何だろう、表現が見つからない、そうだ、「麻薬的」としよう。
つまり多分あれだね、古野まほろが好きな人に、
『カイジ』とか『刃牙』の魅力を説明するには、「そういうことだよ」で済むと思う。

平均的な文庫本3冊分ぐらいあるか?
途中までちまちま読んだけど、後半一気読み。
本格で変格で青春で幻想。
表紙の折り返しに書いてある通りだった。

それにつけても、ミステリにのみ許される(誰が許可したのか?)、
「主人公が著者と同じ名前」
「主人公がミステリマニア」
この特殊性、これ何とかならないだろうか。
個人的には強い抵抗を感じる。
内輪っぽい。

【年内読書4冊目】
posted by 森山智仁 at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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