一体どんだけ取材したんだろう。
瀬戸内海への愛が伝わってくる。
カワが迷惑すぎて愛せないのがちょっと……
だがマメがかわいすぎるのと陽太がいい子すぎるので補って余りある。
以下、ネタばれ。
『サマーウォーズ』について語っている時ある友人は、
「バカが話を回すのが許せない」
と言った。
氷を勝手に動かしてしまう件である。
確かにそれはわかる。
如何ともしがたい事情でなく個人(味方側の)の愚かさによって事態が悪くなるのは歯がゆい。
その個人が悔いたり償ったりしないと尚更だ。
『サマーウォーズ』はその氷についての一点だったが、
『ももへの手紙』は妖怪たちがたびたび悪さをし、
終盤の最大の事件も元凶は妖怪たちなので、
後で助けてくれるとは言えどうもスッキリしない。
あれだけ迷惑をかけられて何故笑顔で別れられるのだろうか?
鏡が割れてしまういきさつがもうちょっと「事故」っぽくて、
助けに行く動機に「保身」が含まれてさえいなければ、
印象は随分変わると思うのだが。
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