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2012年12月02日

江戸川乱歩『蜘蛛男』

乱歩はやっぱり変態なのだ。
という確信が一層強くなった。

ぶっちゃけ言いたいことはある。
少年探偵団をエログロという感は否めない。
展開にもトリックにも既視感。
明智はいつも最初海外に行っている。

映画『K-20 怪人二十面相・伝』のあの要素は、
この作品へのオマージュだったのかも知れない。

【年内読書100冊まであと74冊】
posted by 森山智仁 at 20:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

椎名誠『シベリア追跡』

ロシアという国への「愛憎」、
まさに「愛と憎」、
さらに言えば「憎からの愛」、
をひしひしと感じた。

大黒屋光太夫の話もそのうちやってみたいなあ。

【年内読書100冊まであと75冊】
posted by 森山智仁 at 19:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

村上龍『五分後の世界』

五分後の未来が見えるという特殊能力の話かと思ってたら違った。

戦闘長っ……!
って思ったけど、
巻末の解説でそう言われると何となく納得。

【年内読書100冊まであと76冊】
posted by 森山智仁 at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月01日

2012年の観劇のまとめその10

91〜100本目のベストは、
箱庭円舞曲『否定されたくてする質問』。
目が離せなかった。



1週間以上ブログを書いていなかった。
本なども読んだのだがその記録も書いていない。
生活の乱れがモロに出ている。
よろしくない。

短くてもなるべく何か書いた方がいいのだ。
考えをまとめるのに役立つ。
後で思い出すこともできる。
文章を書くという経験値も(0.01ずつでも)入る。



というのと、
次の作品を考える為にとで、
観劇の記録を見返してみた。

既に目標の100本は観た。
一見多そうだけど、
呼ばれたものや気になるものを全部観ていたら100本ではおさまらない。
そのぐらい日本には(東京には?)演劇が溢れている。

演劇天国だ!(しかもたまに面白い!!)

演劇に対して免許などが特になく、
お金さえ払えば誰でも劇場を借りられるので、
つまらない作品が氾濫してしまう。
そんな国は日本だけだマッタクケシカラン。
という意見もあるが、
これだけ多くの競争相手がひしめき合う中、
しかもこの不況の中で、
きちんと評価され生き残ることができたら、
それは「本物」であるという何よりの証になるだろう。
posted by 森山智仁 at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年の観劇のまとめその9

81〜90本目のベストは、
ファルスシアター『パパ☆アイ☆ラブ☆ユー〜It Runs in the Family〜』。
ウェルメイドであった。



「面白い」には2種類ある。
「普通に面白い」と、
「他の人にはわからないかも知れないけど面白い」だ。

僕は「普通に面白い」方の演劇を作ろうとしているし、
よその劇団が「普通に面白い」ものを作っているのを観ても嬉しくなる。

しかし改めて考えてみると、
他人に“強烈に”推薦したくなるのは、
「他の人にはわからないかも知れないけど面白い」方かも知れない。

それを面白いと思えるセンスが自分にある、
という優越感、
とか独占欲(というと何か変だが)、
のようなものがそこにはあるように思える。

みんなが愛するものより、
自分だけが愛せるものを愛したい(但し自分と同じ感覚を持つ“仲間”とは共有したい)、
という感じ方は、
多分ヲタクの世界を構成する要素でもある。



僕は高校の頃「泣けない」というのがコンプレックスだった。
友達に「絶対泣けるから」と言って借りた本で絶対泣けなかった。
感受性の無さが恥ずかしかったし、
友達の感受性が羨ましかった。



自分特有の能力を他人に認めてほしいと誰もが思うように、
人は「他の人にはわからないかも知れないけど好きなもの」を「好き」と言うことで、
つまりはその対象を通じて自分自身のセンスを主張しているのだろう。

僕は『グラップラー刃牙』が大好きだが、
万人にウケるとは思えないし、
特に女の子は苦手な人が多いと思う。
けれどむしろ「万人ウケはしない」というところが、
刃牙を愛するモチベーションの一部になっているのだ。



とは言え僕が作りたいのはやはり「普通に面白い」である。
時代が大きく変わっても残り得るのは結局そっちだからだ。
posted by 森山智仁 at 03:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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