
雑誌やホームページ等の分類で、
演劇が「エンターティンメント」に分類される時、
若干の違和感を覚えていた。
個人的には「芸術」カテゴリの方が、
どちらかと言えばしっくり来ると思っていた。
が、観る立場に立ってみれば、
「芸術」を名乗る舞台より「エンターティンメント」を観たい。
少なくとも一般的にはそれが自然な反応だろう。
「エンターティンメント」が「(純粋に)楽しませること」、
「芸術」が「それ以上の(即時的でない)何かであろうとすること」だとして、
どちらか一方でなければならないということはない。
むしろ、同時に両者であるのが良い作品だと考えている。
つまり、十分に個性的なメッセージを持ちながら、
観客をもてなすことを忘れない作品である。
同じ事柄を教えるにしても、授業が面白いかどうかで生徒の飲み込みは変わってくる。
最近読んだ本では考え過ぎのテーマは結局伝わらないと書いていたが、
だとしても一般論の上塗りでは面白くないと僕は思う。
とにかく、演劇はエンターティンメントで「も」ある。
ならばカテゴリ分けされた時のあの違和感は何か。
特に、演劇作品の宣伝文句で、
「〜エンターティンメント!」とか書かれると、正直良い印象は受けない。
思うに(勝手な違和感を自分で分析するのもアレだが)、
「エンターティンメント」という言葉が今蔓延っているので、
それに乗ってるだけっぽいのが嫌だということなのだろう。
エンターティンメントを名乗ることがどういうことなのか、
エンターティンメントでさえあればいいのか「芸術」と呼ばれたいのか、
節操なく使われ過ぎている気がする。
とは言いつつも、
何となく軽そうな感じのする「エンターティンメント」を、
決して甘く見てはいけないということを近頃ひしひしと感じている。
エンターティンメントであることは、
僕は「目標」ではなく「条件」だと考えているけれども、
その条件を満たすことの難しさと大切さを、今さら噛み締めている。
さていよいよ、来週から本番。