5月18日、代々木公園での稽古の後、小鳥クロックワーク『人形の家』を見に行きました。小鳥さんは、前公演『二人で狂う…好きなだけ』がとても面白かったので、また『人形の家』も個人的に大好きだったので、期待大でした。そして期待よりちょい上でした。
友人から2500円と聞いていたのに2000円でちょっと上がり、前説が馴れ馴れしくてちょっと下がり、オープニングで前公演でもやってた“壁押し運動”(勝手に命名)が出て「またかい」と思ってまたちょっと下がり、序盤かなり高速のリズムが心地良くて上がったりでもセリフが聞き取れなくて下がったり等、細々とした上がり下がりを経て、話が進むに伴い私のテンションは結局ウナギ上りでした。ぐいぐい感情移入できてしまうのは、極めて基本的なことと言えども役者さんの、立ち入る隙のない程の集中力がそうさせているからなのだろうと思いました。
ここで一つ、壁押し運動について。壁押し運動とは、舞台の奥の端と前の端、ないし上手端と下手端を延々往復するもので、役者は反転する時架空の壁を押すような動作をします。私はこれに、ありきたりながら閉塞的な環境下での躍動感みたいなものを何となく感じるわけですが(まんまやんけ)、今回冒頭にこれを持ち出してきた意味は、果たして何だったのでしょうか。あれがつまり「人形の家」の閉じられた壁を示しているなんて単純な解釈で、私は許されるでしょうか。因みに、みのもんたに頼めば、あの動きがいかに健康にいいか、科学的に説明してくれそうな気がします。
終演後、「いやー、面白かったぁ」と上機嫌で地下鉄に乗り込むと、思いっ切り逆方向でした(しかも7駅ぐらい行ってから気付きました)。こうして私のテンションは平常値まで一気に下がり、「やれやれ」と引き返さざるを得なかったのでした。
★★★★☆


